日本語は様々な言葉から成り立っているものですが、その中でも外国人が特に苦戦すると言われているのが助詞です。助詞の使い方さえマスターすれば、日本語はある程度話せるようになるのですが、助詞は感覚的なものですので、どうしても教える事が難しいものなのです。

いわゆる「てにをは」と呼ばれているものですが、格助詞まで含めると様々な助詞があります。助詞の選択次第で日本語の印象が決まりますので、助詞はとても大切です。

単語を覚えるのも大切ですが、単語同士を繋げる助詞の使い方が間違っていると、意味そのものが違ってくるのです。例えばですが、「家」「出る」という単語を覚えていても、この言葉を繋げる助詞次第で意味合いが大きく異なってくるのです。

「家から出る」「家に出る」「家も出る」「家が出る」は、例として挙げたので文法として成り立っていないものもありますが、全てニュアンスが異なってきます。

ですが助詞の使い方はその都度その都度教えているとどうしても応用力がつきませんので、ただの暗記になってしまい、日本語の力を上げる事にはなりません。そこで、助詞を教える際には、助詞そのものを教えるのではなく、理由から説明してあげると良いのです。

例えば「家を出る」というのは、目的地から出る事になりますが、「家に出る」では、家が目的地になります。このように、助詞の使い方を教えるためには、どのような目的なのか。

目的によって助詞の使い方が異なってくるのですから、目的によって助詞が変わるという事を教えてあげる事が大切になるのです。「この場合はこの助詞」といった形で教えるのではなく「このような目的の時はこの助詞」と教えた方が、応用を利かせやすいのです。

実際の所、助詞を教えるのはとても難しいです。漢字や単語よりも何倍も難しいとされているのですが、一方では助詞の使い方をしっかりとマスターすれば会話のレベルが格段に上がるとも言われています。助詞を理解すれば、後は単語を覚えるだけで会話が成り立つようになるのです。

そのため、助詞には力を入れている日本語教師も多いのですが、そもそも、助詞という概念は中国と日本にしかないと言われています。

英語の場合、言葉を微妙に変える事で目的が変わったりしますので、助詞という概念そのものがありませんから、概念が無い国の生徒に助詞がどのようなものなのかを説明しようとしても難しいのは当たり前の話しなのです。

ですが、日本語を話す上で助詞の存在はとても大切です。助詞が間違えていると、ニュアンスそのものが異なり、自分が思っている事を正しく伝える事が出来ないのです。

自分の意思を伝えるためにも、助詞がとても大切な事、そしてどのようなものなのか。こここそが日本語教師の腕の見せ所と言っても過言ではないのです。